ヴィッセル神戸のトルステン・フィンク監督(52)の突然の退任を受け、MF山口蛍(29)が22日、オンラインで取材対応した。この取材の約2時間前に退任を知らされたばかりで、山口は「僕も、さっき知ったことで、どういうふうに伝えていいのか」と動揺は隠せなかった。

「個人的にも(これまで)監督が代わったことはあるが、そういう経験(23日サガン鳥栖戦を控えた前日の交代)はなかった。選手も聞いたばかりで、なかなか整理するのは難しい。もちろん監督だけではなく、選手も勝ててないことを、もっと重く受け止めるべき」

フィンク監督は家庭の問題で退任を申し出たというが、最近7試合未勝利(4分け3敗)、さらにホームでは7戦未勝利(3分け4敗)と、2カ月以上も白星から見放されていた。成績不振が影響したことは否定できない。

山口は「最高のパフォーマンスが出せるように、しっかりできてきたのかと、1人1人が問いかけないといけない。僕はいつも(取材などで)言っているが、ホームでずっと勝っていないので、勝たないといけない。時間がない中で大きく変えるのは難しいので、自分たちがよかった時のプレー、リズムを思い出すことが必要」と声を振り絞った。