湘南ベルマーレの大卒ルーキーDF舘幸希(22)が川崎フロンターレで活躍する同学年2人に触発され、レギュラー定着への意欲を示した。

23日の鹿島アントラーズ戦でリーグ戦初先発を果たした舘は25日、平塚市内での非公開練習に参加。27日にホームで対戦する首位川崎FにはMF三笘薫とFW旗手怜央の大卒ルーキーコンビが活躍中。2試合連続で3バックの1人として先発すれば「直接対決」となるため「刺激はある。追いつけるように結果を残していきたい」と気合を入れ直した。

鹿島戦は試合終了間際の失点でリーグ戦デビューを白星で飾ることはできなかった。即戦力としての自覚を持っており「今は故障者が多くてチャンスが巡ってきて出られた。しっかり準備してチャンスをものにできたらと思う。試合も負けているし、自分がチームを引っ張っていくぐらいの気持ちでいきたい」と決意を新たにした。

今季はボランチやサイドで試されるケースが多かったものの、3バックの一角としてプレーが計算できるようになったのはチームとしても収穫。浮嶋敏監督(53)は「今まで先発で出ていなかった舘が非常に収穫だった。単純な対人のところでほぼ止めており、DFラインのコントロールやカバーの仕事も良かった。フィードでも前(の選手)にボールを出せる。かなりミスが少なかった。攻撃でも良い部分があった」と期待を寄せていた。【藤中栄二】