ガンバ大阪の小野忠史社長(59)が試合前、ピッチに立って会場のサポーターらに直接謝罪した。

所属選手のFWアデミウソン(26=ブラジル)が、道交法違反(酒気帯び運転など)の疑いで大阪府警の任意捜査を受け、25日から謹慎処分中。26日に不祥事が発表され、この日が最初の試合だった。クラブとして事態を重く受け止め、会場での直接謝罪となった。

最初に各スタンドへ頭を深々と下げた小野社長は「このたびアデミウソンの不祥事に関し、多大なるご心配とご迷惑をおかけいたしました。とんでもない行為だと自覚しております。クラブを代表して被害に遭われた方に対し、心よりおわびを申し上げます。応援していただいている、すべてのみなさまに心より深くおわびを申し上げます。今季は本日の試合含め残り10試合、全員で心1つにして戦ってまいります。ご声援よろしくお願いいたします。このたびは本当に申し訳ございませんでした」と何度も頭を下げた。会場からは拍手も起きた。

この試合はチケット購入者全員に、墨絵アーティストの茂本ヒデキチ氏のデザインによる限定ユニホームシャツが特典としてプレゼントされた。選手も同じユニホームを着用して試合に臨んだ。今季最多動員を目指し、クラブ一丸となっていた。

◆アデミウソンの不祥事 10月24日、午後4時開始の柏レイソル戦(パナスタ)で、アデミウソンが試合終了間際に決勝ゴールを挙げて2-1で勝利。2連勝で9戦不敗とした。

同選手はその夜から25日朝まで大阪市内の繁華街で飲酒しながら食事。そのまま自家用車で、25日午前に予定された大阪・吹田市内での練習に向かう途中、茨木市内で他の車と接触したが、それを認識せずクラブハウスへ向かった。

練習後に警察から任意同行を求められて事情聴取を受け、基準値を超えるアルコールを検出。クラブも同日中に本人に詳細を確認し、当面の謹慎処分とした。捜査終了後に改めて処分が決まる。26日に不祥事が発表され、小野社長が謝罪会見を開いていた。