J1清水エスパルスは2日、静岡市内で約2時間の非公開練習に励み、3日のルヴァン杯1次リーグ第1節・サンフレッチェ広島戦(Eスタ、午後7時)に備えた。ロティーナ監督(63)は「ルヴァン杯も重要な公式戦であることに変わりはない」と強調。目標のタイトル獲得へ、勝利だけを追い求める。

2月27日のリーグ開幕・鹿島アントラーズ戦で逆転勝利(3○1)し、チームの士気は高まっている。指揮官は「勝利は自然と雰囲気を良くする」。中3日で迎える公式戦に向けて「何人かの選手の入れ替えが必要になるだろう」と、メンバー変更を示唆した。21日のリーグ柏レイソル戦まで、今後3週間は週2度の試合をこなす過密ぶり。チームの総合力が求められる。

高卒2年目のMF鈴木唯人(19)は定位置奪取に燃えている。リーグ開幕戦では、ベンチ入りも出場機会はなかった。「アピールしてリーグ戦のスタメンを勝ち取りたい」と力を込めた。攻撃的なポジションでの出場が見込まれ「攻撃のスイッチをどこで入れるか」と、得点のイメージをふくらませている。

ルヴァン杯は2012年に準優勝したが、その後、16年のJ2在籍時を除き、7大会連続で1次リーグ敗退中。9年振りの決勝トーナメント進出へ、一丸となって初戦を勝ちにいく。【古地真隆】