北海道コンサドーレ札幌GK菅野孝憲(37)が新たな記録を刻もうとしている。現在、Jリーグ通算532試合に出場しており、歴代GKの通算出場試合数ランキングで5位。あと1試合で4位の元鹿島GK曽ケ端準に並ぶ。次節9日アウェー徳島戦での先発が予想され、浮上する可能性が高い。6日、札幌・宮の沢での練習に参加し、「個人的に記録に浸ることも、満足することもない。次の試合の勝利を目指していきたい」と話した。

03年横浜FCでデビューし、J1で273試合、J2で259試合に出場してきた。3日に37歳の誕生日を迎えたベテランは「ここ数年、今日が最後という気持ちで毎日を過ごせている。僕は間違いなく終わり(引退)の方が近い年齢なので、その気持ちが毎日の充実感や幸福感につながっている」。より充実するためにも、目の前の試合での結果を求める。なぜなら「このチームが目標であるACLに行けたら、よりいいなって強い気持ち」だからだ。

4月から札幌市内に児童発達支援・放課後等デイサービス施設をオープンした。アスリートと運営の二足のわらじで、「よりグラウンドの結果、姿勢に責任を持たなければいけない。片手間だと思われないように」と、気持ちは引き締まる。

今季チームは無失点2試合はともに0-0で終わっており、完封勝利がまだない。前節湘南戦(0-0)では好セーブが光っただけに「後ろがゼロに抑えるのは勝利に近づくこと。こだわって日々練習していきたい」。頼れる守護神がゴールを守り抜く。【保坂果那】