鹿島アントラーズはFC東京に0-1で敗れ、リーグ戦で6戦連続未勝利(2敗4分け)となった。鹿島の同一シーズンでの6戦未勝利は、3連覇を達成した09年以来(当時オリベイラ監督)となる。

序盤こそアグレッシブな守備で主導権を握っていたが、前半途中から守備の強度が弱まり、両サイドバックの背後を突かれピンチを招いた。シュートは17本と攻めたが、最後は5バックで守る相手を崩せず、8月6日のサンフレッチェ広島戦以来、7試合ぶりに無得点に終わった。

試合後、岩政大樹監督は6戦未勝利も「天皇杯を勝っているので気にしていない」とキッパリ。さらに「結果が出てないとは思っていない」と続けた。「スポーツの世界はすごく不思議で、なぜか前提条件を抜きにしか話さない。世の中でアイスの売り上げが夏と冬で一緒に話をしますか?という話。前提条件が違えばいろんなものが違う」と岩政監督独特の言い回しで、チームが前進していることを強調した。

ただ、就任後、初めて流れの中からの得点がなかったことを課題に挙げ「ゴールが生まれなかったのが悪影響を及ぼさないようにしないといけない。失点数も減っているし、結果が出てないとはとらえていない。僕らは勝ちきるためにこのクラブに来ているし、勝ちきらせるために仕事をしている。そこは一歩踏み出せなかったのは課題になった」と続けた。最後は「いろんな課題が見えたなという試合。それをどう踏まえて残りの試合に持って行くか。また、寝られない夜が続きますね」。

前任のレネ・バイラー監督は5戦未勝利(2敗3分け)で解任された。それより長いトンネルに入っているが、今はトンネルの先の光を信じて耐えるしかない。