15日に行われたJリーグ開幕30周年記念イベントで、自身のゴールがベストゴールの「その他部門」に選出された川崎フロンターレMF大島僚太(30)が16日、神奈川・川崎市の麻生グラウンドで、取材に応じ、喜びの声をあげた。

受賞の思いを問われると、大島は「えーまあ…うれしいです」と照れつつ「いろんな部門がある中で、『その他』という面白いワードだったなと思います」と“僚太節”で笑わせた。

選出されたのは、18年10月20日、J1第30節の川崎フロンターレ対ヴィッセル神戸戦で、川崎フロンターレが華麗なパス回しでゴール前に迫り、最後大島が仕留めた一撃だった。

スペイン代表やFCバルセロナで活躍した神戸MFイニエスタの目の前で、お株を奪うかのようなパスワーク、コンビネーションを披露した。「フロンターレとして、いろいろなイメージの共有だったり、つながりだったり、大事にしているものが出たというか、そういうゴールを評価してもらえたのはうれしいです」と喜んだ。

ゴールこそ美しかったものの、試合状況的には先制するも逆転され、2点差から再逆転する打ち合いだったこともあり、手放しでは喜べなかったという。「いい試合展開ではなかった。逆転できた喜びはあったけど、試合をやっている身としてはいい試合をしていなかったので、悔しさの方があるのかなという感じです。得点できたときは『良かったな』の方が大きかった」と当時を振り返った。

「自身の中でもベストゴールか」と問うと「感情としては悔しさがある中でのゴール。全体の繋がりという意味でいうと、全員でとれたという意味で、自分の中でそういう部門をつくれば、その部門ではあのゴール(がベストゴール)だったなと思います」。

自身のキャリアで最も印象深いゴールを聞くと、2020年8月26日、J1第24節の同じくヴィッセル神戸戦のゴールをあげた。DF山根視来からゴール正面のペナルティーエリア付近で受けたパスをコントロールし、相手MF山口蛍をかわして右足を振り抜いたもの。「前日からイメージしていたのが形になったのは自分の中で初めてだったので、うれしかったなと思います」と懐かしんだ。

30周年記念スペシャルマッチとして国立で行われた前節東京戦に敗れ、上位を狙う上で負けられない戦いが続く。20日の横浜FC戦では、中盤の主力だったシミッチと脇坂泰斗が累積警告などで出場停止になる。大島は、ここ5試合、途中出場で流れを変える役割をになってきたが、「準備は常にしないといけないですし、そういう風にしているつもり」と先発への覚悟は十分だ。どんな形であれ、背番号10が勝利に向けてチームを引っ張る。【佐藤成】