アルビレックス新潟は敵地で川崎Fを3-2で破り、今季初の連勝を決めた。0-1の前半30分、MF三戸舜介(21)が放った約40メートルのロングシュートのこぼれ球をFW鈴木孝司(34)が押し込み同点とすると、後半14分にDF新井直人(26)が左CKの流れから2-1。同31分にPKで試合を振り出しに戻されたが、同35分に後半途中出場のMF太田修介(27)が右足で決勝点を奪った。新潟は2試合連続3発での勝利で勝ち点を36に伸ばし、順位を14位から暫定11位に上げた。
超ド級のスーパーショットが同点ゴールに結びついた。0-1の前半30分。ゴールまで約40メートルの位置でパスを受けた三戸は迷わず右足を振り抜く。ブレながら進むシュートは右ポストを直撃したが、こぼれ球に反応した鈴木が左足でしっかりと押し込んだ。試合前日の28日に21歳になったばかりの三戸は「ポジションに気をつけながら積極的にゴールを取りに行きたい」と試合に臨んでいた。三戸のシュートを呼び水に、後半14分には左CKから新井が豪快にゴールネットを揺らし、2-2となった同35分には太田が続いた。
ドラマ鑑賞が三戸の趣味の1つで、最近は「半沢直樹」を見返している。先制点につながった前半23分、相手のミドルシュートのさらに遠くから放った“倍返し弾”に会場は静まりかえった。プロ初の3試合連続ゴールこそならなかったが、後半13分には左足シュートから新井のチーム2点目につながる左CKを獲得した。
中盤ではMF高宇洋(25)が運動量を生かして動き回る。川崎FのU-12、15で育ったボランチにとっては自然と気合の入る一戦だった。幼い頃は憧れだったFWジュニーニョ(川崎F03~11年在籍)の背番号10のユニホームを着て自宅から徒歩約7分の距離にある等々力陸上競技場へ何度も通った。「エスコートキッズやトップチームの前座試合で何度もピッチに入った」。G大阪在籍時の19年3月以来、約4年ぶりに等々力で躍動。守備では球際の強さを見せ、攻撃では正確なパスを広角に散らした。
川崎Fからのシーズンダブルを達成し、4戦負けなしの新潟。6季ぶりJ1舞台は残り5試合。9位川崎Fとの勝ち点差は3。ひと桁フィニッシュに向け、勝ち続ける。【小林忠】



