柏レイソルが、11大会ぶりの優勝に王手をかけた。パリ五輪世代のエースFW細谷真大(22)の1得点1アシストなどでJ2ロアッソ熊本を4-0と圧倒した。
リーグ戦では残留争いの渦中も、夏の中断期間で前線からの守備を整えた。リーグでの復調とともに、天皇杯も決勝までこぎつけた。12月9日の決勝(国立競技場)で、福岡を下した川崎Fと対戦する。
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若きエースが柏を決勝に導いた。立ち上がりから細谷がスイッチを入れ、前線から強いプレスをかけた。前半9分、連動した守備で高い位置でボールを奪うと、細谷がゴール左に仕掛けた。「中に入ってシュートのイメージがわかなかったので、縦にいってシンプルに上げようと」。細谷のクロスにMF戸嶋がファーで頭で合わせ、早い時間に先制に成功した。
2-0の後半9分にはロングボールで攻め込み、MFマテウス・サヴィオのシュートが細谷の腰にあたり、軌道が変わってゴール。「偶然、当たりました。自分に当たってコースが変えられたのでFWらしいゴールかなと」と笑みをこぼした。「前から行くのは立ち上がりから決めていた。うまくはまってゴールにつながった」と胸を張った。
プロ4年目の今季は、裏へのスピードとポストプレーの強さに磨きがかかり、リーグ戦で12得点。チーム総得点(28得点)の約半分を細谷が決め、チームを勝たせるエースへと成長した。プロ1年目の20年にチームはルヴァン杯で決勝に進出したが、細谷は遠征メンバーに同行しながらも、最後にベンチ入りメンバーから外れた。「悔しい思いもありましたし、スタンドから見ていて自分もあそこの舞台に立ってプレーしたいと思っていた」。
あれから4年。世代別代表も無縁だった選手が、A代表、パリ五輪のエース候補として日の丸を背負うまでに成長し、国立切符を引き寄せた。「初めてのファイナルなので勝ちたい。点を決めて勝たせたい」と意気込む。
リーグ戦では残留争いの真っただ中だが、夏の中断期間で前線からの守備を整えた。8月からリーグ戦は4勝3分け1敗と好調でその勢いで決勝まで駆け上がった。リーグ戦は残り5試合。残留&タイトルで、苦しいシーズンを笑顔で終える準備は出来ている。【岩田千代巳】
◆細谷真大(ほそや・まお) 2001年(平13)9月7日、茨城県牛久市生まれ。柏A.A.TOR’82、柏U-15、柏U-18を経て20年にトップに昇格。21年7月、横浜戦でプロ初得点。同年10月、U-23アジア杯予選で世代別代表発選出。22年に開幕先発を勝ち取り33試合8得点。同年7月に、東アジアE-1選手権でA代表デビュー。ベストヤングプレーヤー賞にも輝いた。177センチ、69キロ、血液型はA。



