奈良クラブが1年でのJ2昇格に望みをつないだ。3位カターレ富山との対決は、FW酒井達磨(27)の全2得点に絡む1得点1アシストの大活躍で完勝し、3試合ぶりの白星で6位に浮上した。

昨季はJFL優勝で、今季悲願のJ3に昇格した奈良は、通算13勝12分け10敗の勝ち点51に伸ばした。残り3試合。数字上は依然として厳しいものの、自動昇格圏の2位鹿児島ユナイテッドと勝ち点7差に縮めた。

勝利の立役者は酒井。前半42分、ハーフウエーラインを少し越えたとこで、仲間がプレスをかけてこぼれた球に左足を振り抜いた。相手GK田川が前に出ていた場面で、大きく弧を描きながら、約50メートルの超ロングシュートを決めた。月間ベストゴール賞候補になりそうな1発となった。

酒井は「富山は上位にいるだけあって、すごくうまくて苦しい展開が続いた。ワンチャンスをものにできて、前半リードで終えられたので勝利につながったと思う。普段の練習からフリアン監督からは、チームファーストと伝えられているので、選手全員で体現できたかなという試合だった」と喜んだ。

この日で14試合連続で先発となり、3試合ぶり今季8点目(32試合)。チーム内ではFW浅川の15得点に次ぐ2番目のゴール数を誇る。

大分・別府市生まれの酒井は徳山大卒。JFLのFCマルヤス岡崎から今季、奈良に移籍。178センチ、78キロとバランスのとれた体格で、20年の松江シティFC時代にはJFL得点王にも輝いていた。

既に来季のJ2クラブライセンスを交付されている奈良は、あとはリーグ戦の成績のみ。残り3試合で18日にホーム相模原戦、26日にホーム鳥取戦、12月2日の最終節はアウェー松本戦に臨む。