アルビレックス新潟レディースはINAC神戸レオネッサに0-2で敗れ、2大会連続4強入りを逃した。開始早々の前半3分に先制点を献上して主導権を握られると、0-1で折り返した後半にも追加点を奪われた。攻撃陣も今季リーグ戦7試合で最少3失点の堅守を誇る相手にシュートはわずか3本と抑え込まれた。最後までゴールネットを揺らすことはできず、初タイトルを目指した戦いは準々決勝で幕を閉じた。

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「壁」は高かった。新潟は皇后杯ではINAC神戸とは過去に決勝での4度を含めて7度対戦し、1勝6敗(PK戦負け2)の対戦成績。8度目となった対決で難敵撃破を狙った。だが前半3分だった。昨季まで新潟に在籍していたDF北川ひかる(26)に先制点を奪われると、後半7分に追加点を奪われ、はね返された。

INAC神戸の堅守にも苦戦した。今季はポゼッションサッカーを掲げるが、相手のブロックを前にボール保持率を高められず、自分たちの時間が作れない。それでも古巣対戦となったMF川澄奈穂美(38)やMF杉田亜未(31)を起点にチャンスメーク。ただ、ゴール前に押し込む回数は少なく、前半のシュートは杉田の1本に抑えられた。

後半12分からは切り札のMF川村優理(34)、同22分にはDF浦川璃子(26)、MF白井ひめ乃(23)、MFブラフ・シャーン(23)の同時3枚替えで勝負に出た。それでも前半同様に相手の強固なブロックに手を焼き、反撃はならなかった。主将の川澄は「負けるべくして負けた」と唇をかんだ。

昨年9月9日のWEリーグカップ、AC長野パルセイロ・レディース戦(2-2)以来の複数失点で敗れはしたが、終盤にはFW児野楓香(25)が度重なるけがから約1年ぶりに戦列復帰を果たすなど3月に再開するリーグ後半戦に向け、プラスの材料もある。リーグ戦では首位のINAC神戸を勝ち点4差の3位で追う。川澄は「自分たちはまだまだ常勝軍団ではない。そこを自覚してやるしかない」と再開後に向け、気持ちを切り替えた。【大島享也】

 

◆橋川和晃監督(52)「地力はついてきたけど、まだまだ足りないところがあると感じたゲーム。武器のテンポよくボールを動かしてというところで細かいミスが出た。そこをもっと積み上げていかなくては」

 

◆FW児野(後半35分から出場、約1年ぶりに戦列復帰)「(サポーターから)ずっと声をかけてもらっていた。とりあえず、グラウンドに立った姿を見せられて良かったし、これからは恩返しをしていきたい」