サッカー関東1部リーグ南葛SCのFW大前元紀(34)が、風間八宏監督(62)の指導の下、チームと自身への伸びしろに期待を寄せた。18日、都内で全体練習が行われ、前半は「止める」「蹴る」「相手を外してパスを出す」「相手を外してボールを受ける」などの技術練習。後半は、狭いエリアでの11対11のミニゲームを行った。
新シーズンが始動し1週間。大前は「プロに入って、技術の部分を教わることがあまりない。個の部分を伸ばす練習は高校生ぶりで、新鮮な感覚があります」。風間監督が口にするのは「最速最短」。止める・蹴るの動作だけでなく、ゴールへ向かう意識も植え付けている。
大前は「技術を上げてスピードを上げるのはやっていて楽しいし。まだまだみんな伸びしろがある。ミニゲームでも去年よりも、ゴール前のチャンスは増えているし、前に行く意識も変わっている」と手応えを口にした。
昨年、J1京都サンガから南葛SCに加入した。J1から数えて5部相当のカテゴリー。今季、他クラブからのオファーもあった中で残留を決めたのは、風間監督の就任が大きかった。「僕自身もまだまだサッカーがうまくなりたい。風間さんのサッカーをやりたくて残留を決めたのもある」。続けて「風間さんの指導を受けて、(味方や相手の動きを含め)見える景色が変わるのかなという楽しみがある。風間さんのサッカー、考え方をしっかり学んで、もっとうまくなれるようにやっていけたら」と前向きだ。
昨季はリーグ戦全18試合に出場した。Jリーグとは異なり、練習場も試合も人工芝で環境も大きく変わったが、負傷もなくピッチに立ち続けた。本人も「Jから来た選手の1年目はけがをすると聞いていたので。慣れるのには時間がかかりましたが、そういった意味で、自分のコンディションは良かったとは思います」。ただ、チームは6位、大前自身も3得点に終わり「チームとしても個人としても納得いく結果ではなかった。今年は風間さんに変わってどういう戦い方になるか。個人としてもチームとしても去年よりいい成績を」と掲げる。
今季の目標の1つに天皇杯出場がある。東京代表に勝ち上がれば、本大会出場が決まる。昨季は、関東1部栃木シティ(当時)が川崎フロンターレと対戦している。大前は「地域リーグでは、なかなかJと戦うことはない。天皇杯は楽しみな大会の1つ」。チーム全体の技術が上がれば、大前のゴール前での仕事も増えるのは必須。風間監督の下で、チームにも自身にも期待を寄せ、開幕に向け準備を進めている。【岩田千代巳】



