東京ヴェルディの城福浩監督(64)が23日、「因縁」の清水エスパルス戦に向けて静かに闘志をたぎらせた。
直近5試合は3勝1分け1敗と勝ち点10を積み上げ、勝ち点42の12位まで浮上。残り4試合でさらに上を目指したいところ。その中で次戦の相手は14位の清水。今季の開幕戦となった国立で0-1と敗れている。
振り返れば、23年12月のJ1昇格プレーオフ決勝で清水相手に土壇場のPKゴールで1-1とし、年間順位でJ1昇格切符を手にしたという因縁がある。
そしてJ1復帰2年目で苦しんでいる今季、さまざまな思いも持っている。
「その(開幕の)試合というよりはね、我々がこう(J1は)2年目で、相手がそれこそ1年前のリベンジを果たすべくこうJ1の舞台に来たっていうような、そんな舞台にしてしまったっていうか。そういう(東京V-清水という)カードになったのであれば、そういうストーリーってのは誰しもが描けたと思うんですよね。もっと言えば、それを望んで見てる人が非常に多かったと思うし、それを跳ねのける力が我々になかったのは、相手の力が上回ったのか、我々がJ1にいることが当たり前だと思って、5万の観衆の前でやれることが当たり前だと思ってピッチに立ったのか。僕は両方あると思います」。
城福監督にとって、東京Vでの対清水は過去4戦して1分け3敗。まだ勝利がない。口にこそ出さないが、リベンジの思いは強い。
「本当に我々次第だし、今年この状況を自分たちがね、苦しんだと言うべきか。不甲斐ないと言うべきか。去年(6位)と違うというのが、それはほかの人の評価に任せますけど、我々のこのクラブの規模の中で2年目っていうのがどれだけ苦しいもので、もがいてきたものなのかってのは我々しか分からなくて。それがあの開幕の90分からスタートしたという思いが強くしてるので、そこを忘れないでこの試合に臨まないといけないなというふうに思います」
清水戦では今季初の3連勝もかかる。J1残留が濃厚となっているが、「我々は満足していない」とキッパリ。その上でこう続けた。
「勝ち点40に乗せたけど、そこからぐんと伸びるチームと、やはり足の足足踏みするチームがある。自分たちが立たされた立ち位置の中でやり切るのか、あるいは言い方が分からないないですけどちょっとホッとするのか。おそらくそれがスプリント1本、2本。あるいは靴1足分、寄せて戻るのか、寄せずに戻らないのかっていう、恐らくちょっとしたことでゲームに緩みが出てくると思う。対戦相手というよりも自分たち次第だなと。この勝ち点になって緩むチームなのか、今シーズン悔しい思いをしてここまで戦ってきたっていうことをしっかり証明するチームなのか、我々次第かなというふうに思います」
そう言って表情を引き締めた。ここからがヴェルディの真価の見せどころと考えている。【佐藤隆志】



