東京ヴェルディの城福浩監督(65)が次節ジェフユナイテッド千葉戦(18日・味スタ)に向け、より強くげきを飛ばしている。

16日、東京・稲城市のグラウンド。非公開練習後に取材対応した反骨の指揮官は声枯れしていた。

「いつもより強めに言いました」

千葉とはアウェーで4月4日に対戦し、2-3と敗れた。前半はいいところなく2失点。後半にねじを巻き直すと2点を返して同点とし、さらに攻勢を強めた中で追加点を奪えず、逆に失点して敗れていた。

相手のエネルギーに気おされ、「本当に情けない前半を見せてしまった。自分たちが準備をした前半を表現できなかったことは、全く準備をしていなかったのと同じだなと自分に言い聞かせています」などと試合後の会見で嘆いた。

それから2週間で、東西が分かれる百年構想リーグではすぐにリベンジのチャンスがやってくる。期間が短いことはどう捉えているのか?

そこは「僕らは早いタイミングでリベンジができるっていう意味ではメリットの方を感じています」とキッパリ。そして「なぜ前半がああいうふうになったのか。それで後半に何が変わったのかっていうのを、最終的には点を取られて負けたんですけど、そこはしっかり全員で共有して臨まなきゃいけないかなと思います」と抜かりはない。

声枯れするほど何を伝えているのか?

「(選手たちが)緩んでるっていうことではなくて、特長を出してほしい選手が出せない状況で時間が推移してたんでね、それが大事なんだっていう意味で強めに言ったということ。緩んでるってことではない、ただ浦和戦(1-1からのPK戦勝ち)もそうなんですけど、守備の緩さってのがやっぱりちょっとずつ出ているんですよ。実際に2点目を取られてもおかしくないシーンがありました。(練習の)ウォームアップのところからシャドートレーニングで、ラインを上げ下げしたりするっていうのはね、つまらないトレーニングですよね。でも、ラインがそろってなかったら、それでもうオフサイドは取れない。そこからピンチになるわけで、逆サイドの時に5メートル遅かったら、もう致命的になるんですよね。何か我々がこの前の勝ち点2を取ったのが勝ったように思ってますけども、勘違いすんなというところは言いました」

相手陣内でどう揺さぶりをかけるか、そこもチームとしての改善を図っているところだという。

「逆サイドに持っていくフリをしてキャンセルしてもう1回同サイドに行くとかしながら、ペナの中に人数をかけてボールを入れ込んでいくっていうところの揺さぶりがあまりにも少なくて、選択肢が少ない」

そこは相手陣へ入っていく上で、選手のポジショニングやボールの持ち方という基本的なところを見直すことによって、最終的にペナルティーエリアへの人数のかけ方が変わってくるのだと力説した。

千葉戦はFW染野唯月、MF新井悠太、DF宮原和也の3選手が出場停止となる。レギュラー選手が不在となるだけに、メンバー構成が気になるところだ。試合としての位置付けをこう説明した。

「次は3人がたまたまそういう状況になるんでね、1つの大きなチャンスだと思います。プラスしてそのあと(29日の鹿島戦から)6連戦が始まるんですよ。なので6連戦が終わったら(今季は)もう残りはあと1試合しかなくなる。チーム力の底上げが試されるっていう意味では、その6連戦がそうだなと思っていたんですけど、早くそれが訪れたなという感じです」

千葉へのリベンジ、それと同時にチーム全体の底上げであり、新しい選手がどんどんピッチへ出て行く状況を作っていくのが自らの仕事だと捉えている。

「とにかく出た選手が自分の特長を出せる状況にはしてあげたいし、それを出し切った上で交代していってほしいっていうか。そういう悔いの残らないようなピッチの上での時間を過ごさせる準備はしたいなと思います」

先発メンバーに加え、交代枠5人を含めた16人で90分をどう創り上げていくか。上位クラブと比較すれば実績の乏しい若手選手が多く、途中でバトンを受け、チームの勢いを再点火する役回りは不足している。だからと言って「勝敗に対してエクスキューズはない」。

自信を持って交代カードを切る、選手をピッチへ送り出す。そのためには日常から声を枯らし、伝え続ける。

一貫した姿勢と信念がある。ロックンローラー、JFKは今日もシャウトする。【佐藤隆志】