ブラジル代表FWネイマール(27)の将来が今後48時間以内に決まる可能性があると、スペイン紙ムンド・デポルティーボ(電子版)が14日に報じている。

バルセロナとパリ・サンジェルマンは13日、ネイマール移籍についてパリのホテルで正式に話し合いを開始し、バルセロナはブラジル代表MFコウチーニョなどを含めたトレードを提案した。

さらに15日にリバプールで開催されるECA(欧州クラブ協会)の会議に両クラブの会長が出席予定になっているため、同紙はバルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長とパリ・サンジェルマンのナーセル・アル=ヘライフィー会長が会議前夜(14日)にネイマールについて話す可能性があることを伝えている。

現在、パリ・サンジェルマンはホームスタジアム、パルク・デ・プランスで先週末に開催されたリーグ開幕戦で、自分たちのサポーターがネイマールに向けた抗議活動を行ったことにより、ネイマールを放出しなければならない状況に置かれており、アル=ヘライフィー会長はネイマールをレアル・マドリードに移籍させることに賛成しているとのこと。

しかし、いずれにしても、バルセロナと最初の話し合いを行った後で、パリ・サンジェルマンはRマドリードがどのような動きを見せるのか様子を見ることになるという。

なぜならRマドリードはプレミアリーグの移籍市場が8日に閉鎖したことにより、ジネディーヌ・ジダン監督が以前より求めているマンチェスターUに所属するフランス代表MFポール・ポグバをほぼ獲得できなくなったため、フロレンティーノ・ペレス会長がネイマール獲得により、ファンに向けて大きな効果をもたらせることを望んでいるためである。

もしRマドリードが、パリ・サンジェルマンがバルセロナから獲得した際に費やした2億2200万ユーロ(約277億5000万円)を金銭で支払う場合、アル=ヘライフィー会長はバルセロナ復帰を第一希望に掲げているネイマールに、Rマドリードへ移籍するようにプレッシャーをかけるとのことだ。

そのため1部リーグ開幕前までに、長らく続くネイマールの移籍騒動に終止符が打たれることになるかもしれない。

(高橋智行通信員)