オランダ1部フィテッセのMF本田圭佑(33)が23日、クラブを電撃的に退団することになった。クラブが公式サイトで退団を発表。本田も呼応するように自身のツイッターで「クラブを去る決断を下した。ここに来た時のミッションはこの状況を変えることだったが、それは達成できなかった。スルツキ監督が去り、責任を感じていて、ここにとどまることはできない。サポーターや、チームメートにはよくしてもらい、感謝している。また会いましょう、ありがとうございました」などと英語でのメッセージ動画をアップした。

クラブも「ホンダに感謝し、将来の成功を祈っている」とした。

22日(日本時間23日)の古巣、VVVフェンロ戦(ホーム)はベンチ外。チームは3-0で年内の最終戦を飾ったが、本田は不在だった。

この欠場について、ジョセフ・オースティング暫定監督は「個人的な理由だと聞いている。今日、突然聞かされた」と試合後に話した。

クラブ広報によれば、本田はスタジアムにも来ていなかったという。

このままクラブを退団する。今後について、詳細は不明。

本田は、公言するオーバーエージ枠での東京五輪出場と金メダル獲得のため、慎重に新天地を選び、オーストラリアのメルボルン・ビクトリー退団から約半年ものブランクを挟み、11月6日にフィテッセに加入。VVVフェンロ戦がフィテッセの年内最終戦で、在籍期間は約1カ月半と短かった。

フィテッセとの縁は、11月末の練習参加だった。当時は、本田がロシアのCSKAモスクワ在籍時に4年間師事したロシア人のレオニード・スルツキ監督が率いていた。

指揮官自ら本田を勧誘し、2人の強固な信頼関係により、加入が実現した経緯があった。

しかし、スルツキ監督が11月29日のヘーレンフェイン戦(アウェー)に敗れ、成績不振の責任をとる形で辞任。これを受け、その後、本田は「監督がいなくなったことで、ここにいる意味が、半減している。当然ながら冬の移籍も頭に入れている」とも話していた。