「白シャツの魔術師」の初登場は、黒シャツ姿だった。FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会1次リーグ第2戦(20日=日本時間21日)で日本と対戦するチュニジア代表は17日、公式インスタグラムを更新。「日本と対戦する準備中の我が代表チームのトレーニングセッション」と題し、練習の様子を公開した。

投稿された写真1枚目はもちろん、電撃就任したエルベ・ルナール新監督(57)。トレードマークとして知られる白シャツではなく、チュニジア代表の黒いプラクティスジャージー姿でピッチに立ち、選手たちを見守っていた。

ルナール監督は16日にチームへ合流。同日の会見では「チュニジア代表監督就任のオファーがあった時、迷わずに引き受けた。とてもうれしい申し出だった」と語り、「スウェーデン戦の敗退を忘れ、日本戦に集中し、最高の形でチュニジア国旗を掲げるよう選手たちに伝えた」と明かしていた。

チュニジアは初戦でスウェーデンに1-5と大敗。その直後にサブリ・ラムシ監督を解任し、開幕中の異例の監督交代に踏み切った。ルナール監督は「前回の試合では欠けていた選手間の結束が重要になる。この強豪でスピードのある日本に立ち向かうためには不可欠だ」と話し、短期間でのチーム再建に着手している。

同監督はザンビアとコートジボワールをアフリカ王者へ導き、18年ロシアW杯ではモロッコ代表を率いた名将。端正なルックスと白シャツ姿から「白シャツの魔術師」と呼ばれ、22年カタール大会ではサウジアラビアを率いて優勝したアルゼンチンを撃破したことで「奇跡の監督」としても知られる。

日本戦へ向けては「私はこれまで何度も日本と対戦してきた。完成度の高いチームだ」と警戒。世界的名将による“荒療治”が、チュニジアをどう変えるのかにも注目が集まっている。