FIFAワールドカップ2026(W杯)北中米大会で2大会ぶりの1次リーグ敗退を喫し、批判と中傷の嵐が吹き荒れている韓国代表のキャプテンが初めて心境をつづった。30日、FW孫興民(ソン・フンミン=ロサンゼルスFC)がインスタグラムを更新。トットナム時代にイングランド・プレミアリーグの得点王に輝いたこともある33歳の絶対的存在が、無得点で第3戦では先発落ちまでしていた大会の失態を、謝罪した。
「何から言えばいいのか分からないけれど、知らないふりはできないし、現実から逃げたくない。まず大韓民国の皆さま、サッカーを愛するファンの皆さまに心からおわび申し上げます」と書きだした。
続けて「サッカーを愛する者として、あのような試合を目の当たりにさせてしまったことが本当に申し訳なく、悔しいです。ファンに直接、失望と傷ついた気持ちを伝えることすらできていませんでしたし、一言も謝罪できていないことに心苦しさを感じています。ですので、毎日、常に悲しい感情が入り混じって大変な時を過ごしているファンに伝えたいと思いました」と説明した。
「W杯は何よりも大切な大会で、いつも話してきた『子供の頃、夢だったステージ』が崩れ落ちたように感じています。ものすごく複雑で、つらい。正直なところ、今、この現実を受け入れるのは簡単ではありません。自分よりずっと大きな失望と傷ついた思いを背負っているファンのことを考えると、自分の気持ちを語ることもためらいましたけど、皆さんの気持ちは自分とそんなに変わらないとも思いました」
「このステージのために多くを犠牲にしてきたことはよく分かります。私たちに送ってくださった時間、心、揺るぎないサポートと愛に、お返しできなかったことに大きな責任感も感じています。本当にごめんなさい。そして、私たちを信じて、支えてくれた、最後まで一緒にいてくれた全ての人に心から感謝します」
「大韓民国の方々、サッカーファンの皆さまへ、言葉だけではない形で気持ちを伝える立場になれるようまた頑張ります。また、あなたたちに喜びをもたらせるよう努力します。ファンと約束したことは決して忘れることはありません。ファンが私の元に来るまで、必要な時が来るまで全てを注いで、またしっかり準備します」
こう思いを書き記した最後に「このような状況でファンの皆さまに改めてお願いすることは気が重く、申し訳ない気持ちになりますが、選手に対しては過度な批判や傷つけではなく、温かい励ましと声援を送っていただけますよう、心よりお願い申し上げます。長文を最後まで読んでいただきありがとうございました」と添えた。
韓国は28日(日本時間29日)に洪明甫(ホン・ミョンボ)監督(57)が辞任。今大会は「蜂蜜組」と呼ばれたA組でメキシコ、チェコ、南アフリカと同居し、チェコには初戦で勝ったものの、守備のミスで共催国メキシコ戦を落とし、最終節で格下の南アフリカに0-1で敗れて3位に転落した。
各組3位の上位8チームにも10番手で生き残れず、チームには批判や誹謗(ひぼう)中傷が殺到。監督には殺害予告もあった。ついには、李在明大統領まで登場し、Xで「無能な指揮官」と痛烈にたたくなど社会問題化していた。


