陸上短距離で12年ロンドン五輪代表の江里口匡史(29=大阪ガス)が23日、ヤンマースタジアム長居で行われている全日本実業団対抗選手権での「引退セレモニー」に出席した。

妻からねぎらいのメッセージを受け取り「サプライズでいろいろな方に言葉をいただき、泣きそうになりました。本日で陸上競技者を引退いたします。疲労骨折や手術もありましたが、常に前を向いて競技ができました。今後は別の立場からスポーツや、陸上競技に携われたらと思います」と感謝の言葉を口にした。

熊本県出身の江里口は、早大を経て、11年に大阪ガスへ入社。12年には日本選手権男子100メートルで4連覇を達成した。同種目の自己記録は10秒07で、男子短距離界の発展に貢献した。