東京オリンピック(五輪)代表選考を兼ねた競泳日本選手権が4月3日、本番会場の東京アクアティクスセンターで開幕した。
男子200メートル自由形決勝には、日本記録1分45秒13を持つ「カツオ」こと松元克央(24=セントラルスポーツ)が出場し、1分44秒65で優勝した。
(注)※は派遣標準記録。
<4月5日>
▼男子200m自由形 ※1分45秒76
(1)松元克央 1分44秒65
(2)柳本幸之介 1分47秒45
(3)萩野公介 1分47秒72
▼女子100m平泳ぎ ※1分06秒97
(1)渡部香生子 1分06秒51
(2)青木玲緒樹 1分06秒56
(3)鈴木聡美 1分07秒18
◆代表選考方法 競泳代表選考は単純明快だ。日本水連が定めた派遣標準記録(19年世界選手権決勝ライン)をクリアして2位に入れば代表内定。対象は決勝1本だけ。過去に選考で物議を醸した反省から04年アテネ五輪で導入。「一発勝負」の修羅場をくぐり抜ける経験が、競泳界の隆盛を支えている。
例外はない。16年リオ五輪選考では北島康介が100メートル平泳ぎ準決勝で同記録をクリアして1位通過。だが決勝は2位で同記録をクリアできず現役引退した。
リレー種目は、リレー派遣標準記録が設定されている。400メートルリレーは100メートル自由形、800メートル自由形は200メートル自由形で同記録を突破して4位になれば内定。同記録を突破できなければ、4位以内でも代表から漏れる可能性がある。