東京パラリンピック聖火リレー集火式が20日、東京・迎賓館赤坂離宮で行われた。

菅義偉首相、国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドリュー・パーソンズ会長、東京都の小池百合子知事、東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長らが出席した。

菅首相は「世界のパラアスリートが全力を尽くす姿を通じて、皆様と感動を分かち合えることを心から楽しみにしています」とあいさつした。迎賓館前にはデモ隊が集結。首相のあいさつ中、「(パラリンピック)止めろ!」といったデモ隊の声がかすかに聞こえることもあった。

小池氏は「大会成功に向けて、オールジャパンで準備を進めてまいりました。パラリンピックの聖火は日本中の熱意が結集したもの。パラアスリートの熱い戦いへの期待がふくらんでいることをますます実感します」と歯切れ良くあいさつした。

これまでにパラリンピック発祥地とされる英郊外のストーク・マンデビルや全国各地で採火式が行われ、この火の集火式で1つになった聖火は都内での聖火リレーイベントを経て、24日のパラ開会式で聖火台に点火される。

厳かに行われた集火式だったが、東京2020聖火リレー公式アンバサダーのお笑いコンビ、サンドウィッチマンが盛り上げた。伊達みきおは「小池さんが元気そうで良かった。ちょっとせき込むシーンがあったけど」。富澤たけしは「最後なので、かじってもいいですか」。小池氏が6月末に体調を崩して静養していたこと、名古屋市の河村たかし市長の金メダルをかんだ問題などをからめるなど、キレのあるトークを展開した。