東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長(78)が22日、国際パラリンピック委員会(IPC)理事会でプレゼンテーションした後、都内で会見した。

障がいを持つ人の表記「障害者」と「障がい者」について議論があり、政府の資料等では「障害者」の表記が多く、組織委の資料では「障がい者」が多いという状況。この考え方について問われる一幕があった。以下、武藤氏の回答。

「その点については、専門的な知見を持っているわけではない。そういう議論があることは重々承知しているが。ただし、言葉をどう使うか、というのは、ひらがなにしたら済む問題ではないと思っていた。組織委がそうなのは、事務的に配慮しながらやっているんだろうと思っている。ただし結局、何らかの身体的なハンディキャップを持っている人たちに対する社会の接し方が重要なのであり、普通と同じように接してほしい、特別に配慮されるのは気分的に重く感じる、という意見を聞いたことがある。まだまだ日本では接し方について、必ずしも、こなれていない。むしろ、そういう点をパラリンピックを契機に変えていければいい。申し訳ないが、言葉については、お答えできる専門的見地を持っていない」