東京パラリンピック(24日~9月5日)の開幕前日会見が23日、東京・有明のメインプレスセンター(MPC)で行われ、国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドリュー・パーソンズ会長(44)と大会組織委員会の橋本聖子会長(56)が出席した。

パーソンズ会長は「まだ早いかもしれないが、まずお祝いを申し上げたい。ここに来ることができてうれしい。前回、日本に来た時は13年でまだ招致活動をしていた。以来132カ月ぶりに来ることができた」と開幕前日を迎えたことを自ら祝福。「どうすれば安全に開催できるのか考えてきた。大会のプランニングは簡単ではなく、F1カーで時速300キロで走りながらUターンしたようなものと言う人もいた」と、新型コロナウイルス感染拡大で延期を余儀なくされながら、いよいよ開幕を迎える喜びを表現した。

そして「よく聞かれるのは『大会を安全に開催できるのか』ということだ。答えは『イエス』。オリンピック(五輪)がプレーブック(大会中の新型コロナ対策ルール集)が機能したことを証明してくれた。日本や東京で感染者数が増えているとのことだが、パラリンピック大会のために来日している我々と関連性はない。ただ、厳しく見ていく必要がある。油断してはいけない」と感染再拡大との無関係は強調しつつ、気を引き締める姿勢は示した。