陸上の男子1500メートル(車いすT52)で上与那原寛和(50)が400メートルに続く銅メダルを獲得した。

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佐藤友祈(31=モリサワ)から約15秒遅れの3着でゴールすると、上与那原は右手を突き上げた。

今大会2個目の銅。自己ベストを5秒以上更新し「本当にうれしい。全力でいった結果」と破顔した。佐藤とマーティンの2強の次を狙い、序盤から他選手を突き放した。ともに戦ってきた58歳の盟友、伊藤が大会直前に障害の軽いクラスに変更。「本当は日の丸三つ(表彰台独占)を目指していた。思いを全部背負って戦った」と声が震えた。「まだまだ若い方に負けるつもりはない」とパリ大会への意欲も燃やした。