東京パラリンピックの閉会式会場となった国立競技場の近くでは5日、五輪、パラリンピック開催に反対する団体「オリンピック災害おことわり連絡会」「反五輪の会」などが声掛けをして「閉会式」ではなく「オリパラ廃止式」と称して抗議活動を展開した。

反対派の団体は国立競技場の近くのJR千駄ケ谷駅前に集結。通行人の妨げとなる座り込みをしていたメンバーをどかそうとする警察官との間で多少もめたものの、騒動に発展することもなく、パラリンピックの閉会式の始まった午後8時すぎに抗議活動は終了した。

千駄ヶ谷駅前には事前に、警察官約300人が配備され、抗議活動をするグループの外側から警察官による人間バリケードでジワジワと囲い込んで、駅利用者の通行できるエリアをしっかりと確保した。

この光景を見ていた呼び掛け人の杉原浩司さんは「もう無駄な警備ですね。五輪やパラリンピックは警察と自衛隊という暴力装置に守られた差別的なイベントでしかない」と語って「五輪を開催すれば、パラの期間中に制御不能の感染爆発につながることは分かっていたんじゃないですか」と、うんざりした口調で吐き捨てていた。