5日に行われた東京パラリンピックの閉会式後、式典に出演したパフォーマーや制作・演出チームのスタッフらが国立競技場のフィールド中央で密集し、一部の人間はマスクなしで記念撮影していた問題で、大会組織委員会は6日、事実関係を認めて謝罪した。

「記念撮影という短時間の行為とはいえ、セレモニーの規模を考慮すると、全員での撮影については慎重になるべきでした。また、一部でマスクを外していた人が居たとの指摘については、配慮が足りませんでした。お詫び申し上げます」

この閉会式は、東京オリンピック(五輪)も含めた大会のグランドフィナーレとして行われ、関係したメンバーら1000人超が集まっていた。最前列の中央には、マスクを外した統括責任者の日置貴之エグゼクティブ・プロデューサーの姿があり、同右端には大会マスコットのソメイティも加わって、手を挙げて写真に納まっていた。

この件に関しては、この日午前の大会総括会見で武藤敏郎事務総長(78)が質問され「私自身、どのようなことが起きていたのか見ておらず、存じ上げておりません。しっかり調査させてください。あらためて、お答えさせていただければ」と回答。新型コロナウイルス感染症対策として密を避けたり、マスクの着用を規則集のプレーブックで定めていた立場の組織委が不適切な行動をしていたことで、午後になって、広報担当者を通じて謝罪した。