男女ともグランプリに向けて正念場を迎える中、自転車競技も本格的にシーズンがスタートしています。UCI(国際自転車競技連合)トラックワールドカップ(W杯)初戦(フランス・パリ)では、ワッキーこと脇本雄太(JPCA JPCU福井)が男子ケイリンで見事、金メダルを獲得しました。

競技は室内250バンクで行われます。そのバンクを間近で見る機会がありました。今月13~14日、静岡の伊豆ベロドロームで自転車競技のイベント「トラックパーティー」が行われました。詳しくは本日24日付の本紙をご覧ください。

バンク内に設けられた有料のVIPラウンジでは、食事やビールのサービスも。そして、バンク内を歩ける特典まで。ケータリングを横目に、記者席で最近ハマっている食物繊維多めの健康的なおにぎりをほおばっていた私も、興味津々で木製250バンクに潜入してきました。

木製250バンクに潜入。3~4角はこのような感じ。ここで3~4車が並走するのが自転車競技です
木製250バンクに潜入。3~4角はこのような感じ。ここで3~4車が並走するのが自転車競技です
そびえ立つ壁のような45度のバンク。テープで落車で傷ついた箇所の補修をしている
そびえ立つ壁のような45度のバンク。テープで落車で傷ついた箇所の補修をしている

3~4角、いわゆる2センター部分はまさしく壁。バンク解説をした橋本英也(チーム ブリヂストン サイクリング/113期・岐阜)は「このあたりは時速30キロくらいないと滑り落ちちゃいますね。90度の角度で走らないとペダルが走路に当たってしまいます」とのこと。この45度の角度のあるコーナーを時速70キロ以上で駆け抜け、ケイリンや中距離のエリミネーションでは3~5人が並走状態になることも。さらに、マディソンでは手までつなぐのですから、自転車競技選手ってすごい。

さて、そんな壁の上に見覚えのある2人が…。

ひょっこりと顔を出したのは小林優香(左)と河端朋之
ひょっこりと顔を出したのは小林優香(左)と河端朋之

はい、ひょっこりはん! 

某ブレーク芸人ではありません。小林優香(JPCA JPCU福岡)と河端朋之(JPCA JPCU岡山)

が、W杯第1戦の出国直前のわずかな時間にベロドロームを訪れ、ファンの声援に応えていました。おっけーい、ナイスひょっこり~! 

バンク外からファンの声援に応える小林優香(左)と河端朋之
バンク外からファンの声援に応える小林優香(左)と河端朋之

W杯第1戦FINALで小林は7-12位決定戦に回り、最先着の女子ケイリン7位。あのステファニー・モートン(AUSTRALIA)を差し切る見事な勝利でした。河端朋之もケイリン10位でワッキーと並んでトップ10入り。日本勢は上々の滑り出しです。競輪の出場機会は少ない彼らですが、2年後の東京を目指して奮闘中。日本勢が世界に通用することを示してほしいです。【山本幸史】