SG第31回グランドチャンピオン直前連載コラムの3回目は、初日12Rドリーム戦を展望する。選出上位6人が内枠から並び、峰竜太(36=佐賀)が絶好の1枠に座る。5月オールスター(若松)で5度目のSG制覇。近年の安定感は群を抜く。毒島誠もスピードターンで好勝負に持ち込む。

<ドリーム戦展望>

やはり峰は強い。近況は6年連続の最高勝率に、昨年は年間表彰5冠を独占。今年5月の若松オールスターで5度目のSG制覇を成し遂げ、現役最強レーサーの地位を固めている。SGドリーム戦1枠は、すでにほぼ定位置。19年以降は9度座り、7度の逃げを決めた。まくりを許した2度はパワー劣勢。下位級のエンジンを引き、上積みにてこずった場合にのみ、取りこぼしたものの、それ以外は軸信頼といえる。SG連続Vへ、的確に逃げる。

対抗は毒島。今年はまだ波に乗り切れていないが、6月は蒲郡周年優出(4着)、多摩川で優勝と良化の兆し。SG7冠のうち、6冠がナイターながら児島は19年ダービーで唯一のデイレースSGを勝った水面。持ち前のスピードで迫る。

大会連覇のかかる徳増秀樹も近況は復調傾向。スタート力に定評があり、2コース差しに限らず、攻めの選択肢は一考したい。テクニックのある新田雄史は巧みに展開の隙を突く。

外枠勢も不気味。枠の分、評価は下がるが、松井繁は50歳を超えても一線級のレベルを維持。児島はSG優勝2度を誇る。西山貴浩もピット離れ重視か、強烈な伸び型調整の勝負手があり、大胆に重圧をかける。【窪寺伸行】(おわり)