村上義弘氏(48=京都)の引退報告会が22日の正午から、ファンや選手仲間ら約900人が集う中、向日町競輪場バンク内の特設ステージで行われた。

先月29日に現役引退を表明して、今月5日に都内の日本競輪選手会本部で会見を行った。今回は28年間、声援を送り続けたファンへの報告会で、壇上に姿を現すと「お兄ちゃ~ん」、「お疲れさま、ありがとう」などの声援が飛び交った。

村上は「こんなに多くのファンに集まっていただき感謝しています。引退してさっぱりした気分だったんですが、こうしてファンから声をかけられると寂しさを感じます」と話した。

スペシャルゲストの松本整(63、45期引退)さんが登場すると驚きの表情を見せて、2人の思い出話を披露した。「ここまで頑張ってこれたのは松本さんの存在が大きい。若い頃に教わったことを続けてきただけ。後輩たちはファンの思いを背負って、1つ1つのレースを大切にして頑張ってほしい」と現役時代を振り返りながら、後輩にメッセージを残した。

今後については「まだ何も決まっていない。流れに身を任せながら考えますが、陰ながら競輪界の力になれたらいいと思う」。最後は大勢のファンと記念撮影を行い、満面の笑みで思い出が詰まったバンクを後にした。