中村桃佳(29=香川)が大外からまくり差し、クイーンズクライマックス出場を決めた。これが18年のびわこレディースオールスターに続く2度目のG2制覇。2着は守屋美穂、3着は細川裕子が入った。

展示は6枠の鎌倉涼がコースを動いて12346・5、本番は4枠の守屋が引いて、1236・45と中村は大外から展開を待つ隊形。スロー勢が100メートルを割り込む深い起こし位置となり、5カドの守屋がコンマ09のトップスタートでまくる絶好の展開。これに中村も続き差し場を突いた。

中村は「6コースは譲らないつもりでした」と笑い飛ばし、誰にも負けない勝負度胸で自然体のレースを貫いた。「産休前の方が勢いがあったけど、守るものができたし新しい自分でいきたい」。堂々の賞金ランキング7位で年末、住之江の大一番に挑む。