【野島成浩の4番ノジ神様】
過去3年のGPは19年佐藤慎太郎、20年和田健太郎、昨年古性優作とすべて4番車が制している。これを3年連続で的中させた野島成浩記者が、今年も4番車の守沢太志(37=秋田)に自信の◎を打った。
綿密なレース分析の結論は「点より線」。4車並ぶ北日本ラインの3番手から直線鋭く突き抜ける。
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めでたし、めでたし。1年に1度、ヒーローになれる日がやってきた。推しは守沢。19年の慎太郎に始まり、4年続けて4番車の優勝を当てれば、ヤクルトの「村神様」ならぬ、GP予想の4番「ノジ神様」を襲名できるっ!? 妄想はさておき、今年も車券に舟券、宝くじは有楽町まで行ってもかすりもしない。かつかつの生活にふて寝ばかりでまあ健康だけど、帳尻合わせだけはお任せあれ。
守沢が史上4人目となる「G1より先にGP覇者」になる。S級S班になり3年目の今年も大活躍。「パワーがないから、どう車を楽に進ませるか」。極端な前かがみで自転車に乗り、G1では日本選手権とオールスターで決勝3着、寛仁親王牌は同2着と接戦に持ち込んだ。
生きざまも豪傑で、最高峰レースにうってつけ。コロナ禍前にあった96期生の同期会は、当時S班だった深谷知広が2次会、30人ほど残って深夜に及んだ3次会は守沢が支払いを譲らなかったそう。仲間思いで、義理人情の厚さにも憧れる。
何より、北日本カルテットの3番手で展開が向く。GPで過去に4車ラインは3度あり、いずれも優勝者を生んだ。3番手の優勝も、93年の滝沢正光から6度ある。
今回は新山が有言実行で果敢に逃げるが、新田の番手まくりもかなり早い。脇本のスピードが乗る前に仕掛けておきたいからだ。守沢にはV差しの大チャンスが訪れる。一方で、単騎3人は手詰まりか。いい位置を狙いに出れば脚力を消耗するだけでなく、前団のもつれを作って脇本の逆襲を招いてしまう。結果、北勢分断には出られない。
今年で没後30年の松本清張が書いた推理小説「点と線」は、東京駅ホームと夜行列車によるトリックを元に読者を引きつけた。北4人は一体感が強く、太く長い線になり、近畿コンビや、点で挑む単騎3人を退ける。みちのく超特急は夕闇が迫る残り2周のホームストレッチから発車し、守沢を育んだ秋田へ。
3連単(4)(7)(8)、(4)(8)(7)と、単騎3人が中団から意地でまくり上げる(4)-(7)(2)(5)(6)-(7)(2)(5)(6)。
◆29日の守沢太志 「公開練習で声援を浴びて、本番が楽しみになってきました」とテンションが高ぶってきた。北日本勢は、いわばナショナルチーム仕込みと、漢字の「競輪」の混成ラインだ。「ナショナル勢と真逆のことをやってきた僕だけど、彼らの考え方も取り入れながら、うまく連係したい」と一枚岩の結束を誓った。





















