日刊スポーツ新聞社制定「第37回ボートレース年間三賞」4部門の受賞選手らが、あらためて喜びの声、今年に懸ける意気込みを寄せてくれた。史上初の女子選手SG制覇を成し遂げた特別賞の遠藤エミ(34=滋賀)は次のビッグタイトルを目指す。

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遠藤エミが17年以来、5年ぶり2度目の特別賞を受賞した。「大変光栄です。SG優勝をはじめ、たくさんのことを経験できた、忘れられない1年になりました」。昨年3月の大村クラシックで女子初のSG優勝という偉業を達成。自身に加えて業界の転機や発展にもなる1年を振り返った。

年末には初のグランプリに出場したが、トライアル1stで敗退。大きな悔しさを味わった。「甘さ、未熟さも知れたことでもっと強くなれると思えた」と、今後の糧となる経験を積んだ。「あの悔しさはグランプリでしか晴らせない。今年もグランプリに出られることを目標に、全力で取り組んでいきたい」。決意新たに23年をスタートさせた。

応援される、面白いレースも目標に掲げた。「磯部(誠)君のレースは好き。道中走っているのを見るのは楽しい。桐生(順平)さんも。そういうレースがしたい」。結果はもちろんファンを魅了できる走りを追求する。

◆遠藤エミ(えんどう・えみ)1988年(昭63)2月19日、滋賀県生まれ。102期生として08年5月のびわこでデビュー。初優勝は12年11月の鳴門。昨年3月の大村クラシックで女子初となるSG優勝を成し遂げた。G1優勝は、17年12月のクイーンズクライマックス(大村)と、21年8月のレディースチャンピオン(浜名湖)の2度。通算優勝回数は38度。154センチ、44キロ。血液型A。