浜松オート特別G1共同通信社杯プレミアムカップが18日に開幕します。元オートレース選手・益春菜さん(39)のコラム「ますますオートレース」では、同学年で同期の鈴木宏和選手(39=浜松)のスタート力に注目しました。

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新走路初のSG開催となった2月の全日本選抜優勝戦(浜松)では、好スタートを切った青山周平選手が、2番手から最後はまくって優勝しました。同じ浜松開催の今回の特別G1共同通信社杯プレミアムカップでも、スタートがカギを握ると見ています。

だからこそ私の推しは鈴木宏和選手です。宏和選手といえばスタート力。これは、クラッチ操作が上手ということに尽きる。クラッチ操作というのは、左手のレバーを握った状態から離す操作で、ここで一番肝心なのがクラッチの微妙な動かし方。これを繊細にできるかどうかが、スタート力につながります。

クラッチ操作が頻繁にあるモトクロス出身だった私は、違和感なくオートレースに転身することができました。でもスタートでウイリーしてしまったり、エンジンの回転数を落としすぎてしまう失敗はつきもの。高回転をキープしたままスタートを切ることができるのが宏和選手なんですね。

あとは153センチ、46キロという軽量で体が小さいので、風の抵抗が少ないこと。やはりオートレーサーは軽いに越したことはない。体が大きいということは、ハンデを背負っているようなもの。その武器を生かして、前回の全日本選抜優勝戦でもスタートでトップに立ったのは宏和選手でした。

同じ32期で同学年だった私は、現役時代たくさん救ってもらいました。同じ鈴木姓の圭一郎選手が弟なら、宏和選手は頼れる存在。常に冷静に物事を見ていて的確な判断ができるリーダー的な人でした。競走車の上におもちゃのゴキブリを置くいたずらっ子な一面も思い出すと懐かしい(笑い)。逃げ足のスタートも速い宏和選手に期待です。(元オートレース選手)