サンフレッチェ広島MF柏好文(32)は17年4月16日の横浜F・マリノス戦からJ1リーグ戦97試合連続出場中。フィールド選手が100試合連続出場となれば史上18人目(同一チーム)で、広島ではMF服部公太、DF水本裕貴、FW佐藤寿人に次いで4人目となる。100試合連続出場の経験者が4人はクラブ別最多。不動の存在がいることでチームの戦いは安定する。

柏好文のリーグ戦年度別成績
柏好文のリーグ戦年度別成績

昨季は自己最多の8得点をマーク。これまでの年間最多は4点で、自身の記録を倍も更新した。そのプレーは円熟味を増し、持ち味のドリブル突破だけでなく、相手をかわしてのクロスにも磨きがかかる。守備網の背後を突くようなスルーパスの精度も高まり、自らゴールも狙う。32歳を迎え、万能型のサイドアタッカーへとさらなる進化を遂げている。

広島MF柏好文(2018年4月15日撮影)
広島MF柏好文(2018年4月15日撮影)

実力者ではありながら、これまで日本代表とは無縁だった。代表監督が採用してきた布陣に左アウトサイドを主戦場とする柏はフィットしなかったのか、声がかからなかった。だが、現在の日本代表森保監督の下では広島でリーグ優勝の経験があり、その考えも熟知。期待に応えるだけの実力と実績がある。【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)