【カザン(ロシア)=八反誠】ワールドカップ(W杯)ロシア大会で日本のベースキャンプ地となるカザンの施設が29日、日本の報道陣に公開された。

 ロシア1部の強豪ルビンの練習場で広大な敷地に宿泊棟や、スタジアムも含めたピッチが計8面(うち2つはミニサイズ)。街の中心を流れるボルガ川は凍り、雪で真っ白。気温1度と季節はまだ冬だが、クラブが日常的に利用する施設は豪華でほぼ完璧。ルビンのサヤホフ社長は「6月には雪は消えています、安心してください。リクエストがあれば必ず応える」と笑顔でバックアップを約束した。

 目玉は宿泊棟1階にある、幻想的な大理石のトルコ風サウナ。選手が寝泊まりする1人部屋にはシャワーしかないが、1度に10人は入れるミストサウナで、ゆっくり語り合ってリフレッシュできる。4年前のブラジル大会のベースキャンプ地イトゥの施設には部屋に浴槽が設置されていたが、また別の魅力がある。大浴場ではないが、それに近い環境が用意された。移籍したトルコを「最高です」と絶賛しているDF長友も喜びそうだ。トレーニング室やクリーニング室、医務室もあり、Wi-Fiの通信環境も快適で不自由なく滞在できそうだ。