南米選手権(コパ・アメリカ=ブラジル)で日本代表が1次リーグ初戦でぶつかるチリ代表が試合前日の16日(日本時間17日)、試合会場のモルンビ・スタジアムで記者会見を行った。出席したレイナウド監督(62)は、勝利に大きな自信を見せた。

指揮官は言い切った。「今日のトレーニングで準備は完成した」。バルセロナMFビダルら、南米選手権を経験している選手も多くいる。大会前に行った合宿などを通し、経験の少ない若手との融合にも手応えを得ている。

威信をかけた戦いであることをうかがわせる。「きわめて重要な大会。初戦ということで、緊張感はある」。現在2連覇中だが、今大会は優勝候補のウルグアイなどを追う立場とみられている。「チリのスタイルは常に攻撃的だということ。それもトレーニングや親善試合でやってきて、この大事な大会で発揮すると思う私たちはとにかく勝ちたい」。好スタートのため、容赦はない。

選手選考に関しても「招集の過程は非常に順調だった」と満足の表情。「最適なコンディションを整える努力をしてきた選手がいる」。日本代表の森保一監督が「招待国の我々は、所属クラブに派遣義務がない大会で(招集は)難しかった。日本協会は非常に努力して招集に向けて動いたが、なかなか思うようには招集をさせてもらえなかった。みなさんが考える代表からすれば最強ではないかもしれません」と話したのとは対照的だった。

レイナウド監督は、日本が東京オリンピック(五輪)も視野に入れた若い選手を多く招集していることを知っている。「全員を尊敬している」と選手と強化の取り組みに対して敬意を示した一方で、「他の競争相手(ウルグアイとエクアドル)の結果もわかっている。明日勝つことが非常に大事。間違いなく明日はいいプレーをする。7~8名はずっと代表をやってきた。連帯感も大きい」。南米の雄として、絶対に負けないというプライドものぞかせる口調だった。

試合5日前の練習後には「不測の事態がなければ今日のメンバーでいく」と異例の“スタメン公表”をするなど、余裕も漂わせる。試合は日本時間18日午前8時にキックオフする。