日本サッカー協会(JFA)は、4月に完成した日本代表の新拠点「JFA夢フィールド」にJFA名誉総裁を務めた高円宮憲仁親王の銅像を建立し、10日に除幕式を行った。

87年に名誉総裁に就任された高円宮憲仁親王は、02年のW杯日韓大会の成功に尽力されたほか、「若手の育成が日本サッカーの発展につながる」とのお考えを示された。殿下のお言葉を受けたJFAは、JFAアカデミーの創設や、18歳以下と15歳以下を対象とした「高円宮杯」の開催など、現在に至るまで若手の育成に注力してきた。

除幕式には現在名誉総裁を務める高円宮妃殿下も参加された。田嶋会長はJFAを通じて「高円宮憲仁親王像が完成し、身が引き締まる思いとともに、まさにこちらに殿下がいらっしゃるような、心強く、温かい気持ちになります。日本代表選手や未来の日本代表、指導者、審判員らは常に高円宮殿下に見守られながら、東京湾を一望するこの雄大なフィールドで研鑽(けんさん)を積み、世界トップを目指します。夢フィールドが世界屈指のトレーニングセンターとして機能し、ここから多くの優秀な人材を送り出していくことを、あらためて殿下にお誓いしたいと思います」とコメントを発表している。