日本代表の森保一監督(52)が、8戦全勝で最終予選進出を決めた。MF坂元、11日の国際親善試合セルビア戦でデビューしたばかりのFWオナイウを先発に抜てき。そのオナイウが前半だけでハットトリック。采配がぴたりと当たり「(Jリーグの)日本人トップスコアラーとして結果を出してくれた」と称賛した。

11日のセルビアとの国際親善試合からスタメン10人を変更。5月28日のミャンマー戦で早々と2次予選を決めたことで、多くの選手のチャンスを与えた。「誰が出ても力を落とさずに戦うことを選手に感じてもらえたのでは」と、手応えを口にした。

目の前の勝利にこだわりを持ちつつ、視線は9月に始まる最終予選にも向けなければならない。「これまでとはまったく別次元の戦いになることを覚悟している」と表情にゆるみはなかった。セルビア戦でセットプレーによる1点に終わったことを挙げ「時間やスペースがない中で(ゴールを)こじ開けるための質はもっと上げないといけない」。2次予選で続いた大量得点には目もくれなかった。

19年9月に始まった2次予選。20年6月までの予定だったところがコロナ禍で大幅に遅れる間に、主力の顔ぶれにも変化があった。数多くの選手にチャンスを与え、強化と結果を両立してきた。「これまでの結果が次の勝利を約束するものではない。気を引き締め、さらにレベルアップしたい」。迎える9月、最終予選突破という大仕事がいよいよ始まる。【岡崎悠利】