4位だった東京オリンピック(五輪)のサッカー男子日本にオーバーエージ(OA)枠で出場したDF吉田麻也主将(32=サンプドリア)が大会を終え、14日までに日刊スポーツの取材に応じた。日本男子、史上初の決勝進出をかけた準決勝、スペインとの120分間の激闘、メダル獲得の最後のチャンス、メキシコとの3位決定戦に敗れた。失意の連敗をどう捉えているのか-。ピッチ内外でチームをけん引した主将が紡いだ言葉から、日本サッカーの未来といえる、東京五輪世代が残した可能性と課題に追った。
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3位決定戦は、1次リーグ(L)で2-1と快勝していたメキシコとの対戦になった。再戦でしてやられた。遠藤がPKを与えて、簡単に先制点を献上。その後も、警戒していたセットプレーから2失点した。
相手は、1次Lではセットプレーをことごとく背番号3、191センチの長身DFモンテスに集めて得点を狙ってきた。日本もしっかり対策し、マークに吉田を配置。しかし、3位決定戦ではそのモンテスをおとりに使い、さらに後ろから飛び込む選手に合わせてきた。
吉田 1試合目を戦ったことで、相手の狙いにこちらは対応したが、メキシコはその裏をかいてきた。僕らは、“裏の裏”まで準備しなければいけなかった。そこが足りなかった。
1度、手の内を見せ合った上での試合。メキシコの分析と戦術の組み立ては、日本の想定を超えていた。五輪で優勝経験があり、ワールドカップ(W杯)でも出場8大会連続で決勝トーナメント進出中と好結果を残している。決勝トーナメントでの再戦という経験も含め、国際大会で勝ち進んできた経験、財産が豊富だからこその差が出た。分析スタッフだけの問題ではなく、チーム全体として積み上げができなかった部分。この敗戦から得るものは大きい。
若手の登竜門でもあるU-20W杯で、東京五輪世代は17年韓国大会に臨み、決勝T1回戦で敗退した。そこから4年で、主力は大きく成長した。海外組が増え、多くがA代表に名を連ねるようになった。ただ、指揮官がターンオーバーを決断することができない総合力では、「史上最強」の呼び声高かったOA枠の3人が加わっても、スタメンの力だけで短期集中決戦を勝ち抜くのは難しかった。スペインには、OA枠のアセンシオを途中出場で送り込んでくるほどの総合力があった。
◆3位決定戦メキシコ戦 連戦の疲労か、序盤から動きが重く、1-3で完敗した。MF遠藤の反則で与えたPKを前半13分に決められて先行を許すと、同22分に左FK、後半13分にはCKから失点。いずれもマークを振り切られ、頭で決められた。攻撃は後半途中出場のMF三笘が1点を返すのがやっと。早い段階でリードを奪ったメキシコは余裕を持って逃げ切った。

