サッカー日本代表「森保ジャパン」が中国とスコアレスドローに終わり、初戦の香港戦(6-0)に続く連勝とはならなかった。27日に豊田スタジアムで行われる最終戦で韓国(2勝)と優勝を懸けて戦う。

4-2-3-1の先発布陣は.度重なる手術を乗り越え10年ぶりに日本代表に復帰した宮市亮(横浜F・マリノス)が右の2列目で初先発した。また、DF荒木隼人(25=サンフレッチェ広島)がセンターバック、DF小池龍太(横浜F・マリノス)が右サイドバック、MF野津田岳人(サンフレッチェ広島)がボランチ、FW細谷真大(柏レイソル)が1トップにそれぞれ入り、国際Aマッチデビュー。さらに後半途中からMF満田誠(サンフレッチェ広島)も投入され、この日5人がデビューを果たした。

立ち上がりから終始ボールを保持し、中国ゴールを攻め立てた日本。右サイドの宮市のスピードを生かした攻撃が目立ったが、ゴール前に人数をかけて激しく守る中国を崩せず前半を0-0で終えた。

後半に入ると、日本はさらに攻勢をかけた。8分にはFW細谷が、MF脇坂泰斗(川崎フロンターレ)のパスからゴール前で絶好の得点機を迎えたが、右足シュートはゴール枠を外れた。細谷は12分にもドリブルから鋭く右足シュートを放ったがGKにセーブされた。

期待された宮市は後半23分、無得点で満田と交代した。その後、香港戦で得点を挙げている西村拓真(横浜F・マリノス)、町野修斗(湘南ベルマーレ)、相馬勇紀(名古屋グランパス)を投入し、一方的に攻め立てたが、最後までゴールが遠かった。

11月21日開幕のワールドカップ(W杯)カタール大会まで残り4カ月。東アジア4か国の対抗戦の東アジアE-1選手権はJリーグ所属の国内組で臨んでおり、W杯登録26人枠への生き残りをかけたサバイバルマッチの意味合いが強い。欧州で活動する選手が大半を占めることが予想される中、数少ないアピールの場となっている。そんな中、この日は宮市のスピードや、野津田の左足のキック、小池の運動量、荒木の高さといった個性は光った。

ただし無得点で消化不良に終わった中国戦。ド派手なパリ・サンジェルマンの日本ツアーのここ2試合が常に6万人超を集める中、注目度の低さは否めない。森保ジャパンには、次の韓国戦ではゴールと優勝という結果が求められる。