U-20日本代表が同イスラエル代表との1次リーグ第3戦に1-2で敗れ、1次リーグ突破が厳しい状況に追い込まれた。

日本は、前節コロンビア戦から先発メンバーを3人変えて試合に臨み、前半46分に大会初スタメンとなったFW坂本一彩のゴールで先制した。その後も試合の主導権を握り、何度もゴールに迫った。

後半23分には、相手MFラン・ビンヤミンがこの日2枚目のイエローカードで退場となり、1人多い状況を作り出したが、同31分に失点を許し、同点に。同47分にも失点し、まさかの逆転負けとなった。

引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる中、ヨーロッパ選手権準優勝のイスラエルに敗れて、C組3位フィニッシュとなった。

ゴールを決めた坂本はフラッシュインタビューで「とても悔しいです。悔しいしか出てこないです」と絞り出した。10人の相手に敗れ、「1人少なくなってから、自分たちにすきがでてやられてしまった」と反省を口にした。

冨樫剛一監督は「相手が10人になってからの試合の運び方含めて、自分のマネジメントに悔いが残ります」と厳しい表情を浮かべた。大会を通じての思いとして「何度も海外遠征を繰り返してもW杯本番という戦い、強度、雰囲気、コンディションなど含めて立った人間にしかわからないことがたくさんある」と振り返り、「それを選手達はどう消化して成長していってくれるのか、そういうところに期待したい」とした。

選手に対しては「日本代表としていろんなものを背負って戦ってきたので、そこは本当に感謝の気持ち」といい「ここから先に続く彼らのサッカー選手としての道は、もっともっとやらないといけないと痛感したと思う。日本のサッカーが強豪国になるべく、みんなで進んでいければ」と願った。

日本は、1次リーグ初戦でアフリカ王者・セネガルに1-0で勝利するも、第2戦のコロンビア、イスラエルに1-2で逆転負けし、1勝2敗で勝ち点3の3位。28日(日本時間29日)に行われるE、F組の結果で、それぞれの3位チームを勝ち点や得失点差などで競い、上回れば、決勝トーナメント進出が決まる。

日本は出場した過去5大会で決勝トーナメントに進出していたが、黄色信号がともった。