サッカー日本代表の森保一監督(56)が、平和への願いを語った。

14日、埼玉スタジアムで翌日のワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選のオーストラリア戦に向けた会見に参加。先日、ノーベル平和賞を授与された日本原水爆被害者団体協議会に対し、敬意を表するコメントを率先して発表していた。

日本には50年ぶりのノーベル平和賞授与という偉業が大きな話題となっている中、平和というテーマもクローズアップされることになる。あらためて核兵器のない国際社会への願いを問われると、こう語った。

「シンプルに言いますと、スポーツができる意味ってこうやって皆さんとコミュニケーション撮らせていただく記者会見ができるのも平和な世界があるから。戦争紛争がある地域で穏やかな時間は取れない。シンプルに好きなスポーツをやれるのは平和があるからこそ。我々自身が胸に刻み、見ている方々にも機会があれば平和について考えていただくことにつながればうれしい」

さらにこう続けた。

「平和であったり、というところは、戦争や紛争の大きな問題だけではなく、日常から相手を尊重して意識して良い関係を作っていく、お互いを尊重することが大切。スポーツサッカーの中では勝ち負けを競い合うことになるけど、ルールがあってお互いリスペクトしながら競い合うところをいろいろな方々にみてもらい、スポーツから平和を発信することにつながればと思います」

サッカーを通してスポーツができる平和の意義を体現していきたい-。長崎で小中高時代を過ごし、広島でサッカー選手、指導者としてのキャリアを築いただけに、平和への思いは人一倍強い。

「最終予選で3連勝していますが、この3連勝が明日の勝利を約束してくれるものではない。気持ちを引き締めて、チームとして全力で、思い切って選手にはプレーしてほしいと思います」

くしくも広島、長崎に“ピーススタジアム”が完成した年でもあり、より平和を実感する2024年のW杯予選。アジアを代表するライバル対決はスポーツとしての勝敗こそあれど、平和な国際社会への願いも込めた一戦になる。【佐藤隆志】