磐田の鹿児島キャンプに、28日から日本代表MF香川真司(26=ドルトムント)似の有望選手が加わった。磐田ユース出身で筑波大2年のFW中野誠也(20)。鹿児島市内の鴨池陸上競技場で行われた練習開始前、自己紹介のあいさつをするや、FWジェイ(33)からすかさず、「カガ~ワ!」とイジられた。

 香川似の評判はユース時代からで、愛称は「香川」。好きな選手も香川といい、「前を向いて仕掛ける力は、日本でNO・1ですから」と試合映像は欠かさずチェックするという。

 香川と同様にゴールに貪欲で、昨季は関東大学2部リーグで筑波大トップの13得点を挙げ、同リーグ得点ランク2位タイ。1年での1部リーグ復帰に大きく貢献した。ユース時代よりもフィジカルが強くなり、対人プレーにも自信を持っている。4年生になる来年4月から、Jリーグに出場できる特別指定選手としてチームに合流することを目標に「何がなんでも、磐田に帰ってきたい」と話す。

 キャンプ参加は2月3日までで、練習試合にも出場する予定。「長所である(DFラインの)裏への飛び出しが、どこまで通用するか挑戦したい」と懸命のアピールを決意している。【保坂恭子】