鹿島MF柴崎岳(24)のスペイン1部ラスパルマス移籍が30日、破談した。同クラブのミゲル・アンヘル・ラミレス会長がチーム公式の「UDラジオ」に出演し、今冬の移籍市場での補強終了を明言した。

 同会長は番組の中で、フランス1部パリサンジェルマンから地元出身のスペイン人FWヘセ・ロドリゲス(23)を期限付きで獲得することになったと報告。その後に「監督はこれ以上、選手を増やしたくないと考えている」と現場の意向を尊重し、今後は選手の放出に入っていくと宣言した。

 一方でラスパルマスは、イングランドのウェストハムに所属するアルゼンチン人MFジョナタン・カジェリ(23)の獲得に失敗。欧州連合(EU)圏外選手枠は1つ空いており“保険”の柴崎を獲得することもできたが、ラミレス会長が補強の打ち止めを明言した。

 柴崎は28日にスペインに出国。首都マドリードで待機しながら、現地でメディカルチェックや正式サインに備えていた。一時は決定的ともみられていた移籍だが急転、消滅したようだ。