名古屋グランパスは20歳のFW杉森考起がリーグ初ゴールで先制点を決めたが、逆転され、今季初の連敗を喫した。名古屋は後半の開始直後から、次々と決定機を迎えたが決めきれず、逆に相手に少ないチャンスをものにされてしまった。

 先制点は、縦に素早くボールをつなぎ、杉森が右足で押し込んだ。杉森は、日々の練習で風間八宏監督(55)が徹底している「蹴る、止める」の技術を吸収し、トラップで相手をかわし果敢にゴール前に入り込んだ。ただ、後半2分、12分、18分と相手GKとの1対1の決定的シュートを外したことを反省。「もっと蹴る部分も含め技術の練習しないと、また迷惑をかけてしまう。練習からもっと気持ちを入れてやらないといけないと思った」と話した。

 同世代の仲間は、5月末のU-20(20歳以下)W杯で世界と戦った。杉森はメンバーに選出されず「行けなかったことは悔しかったし刺激にはなった」と話す。2020年の東京五輪世代でもあり「グランパスで活躍してそういう場に呼ばれるように頑張りたい」と目標を掲げた。