ポーランド2部のオドラ・オポーレに完全移籍するジュビロ磐田MF松井大輔(36)が3日、36歳で海外移籍する心境を語った。一問一答は次の通り。

 -チームに残る選択はあったか

 十分あった。このままいけば上位、優勝争いに食い込めるんじゃないかというチーム状況だったので。(チームに)いたいなという気持ちはすごくありましたね。

 -その中で、移籍を決断したのは

 うまく言葉にできないけど、安定があると外に出ていきたくなるというか…。厳しい環境に身を置いた方が、将来的にもいいんじゃないかと。サッカーだけじゃなく、言葉や文化を知ることも自分の経験や勉強になる。良くても悪くても、それが人生だと思う。壁にぶちあたっても、もがきながら進んでいきたい。

 -家族に相談はしたか

 そこは相談しないと。はい(笑い)。サッカー人生はそんなに長くないので『パパらしくやった方がいいんじゃないの? 』と言ってくれました。けれど、最後は『寂しいね』とも言われましたね。

 -いつ頃から挑戦という思いが生まれたか

 ずっと考えていたことで、どういう風な道を選ぶかはみんな選択肢があると思う。その中で、より厳しい方を選んだ方が自分らしいと思った。

 -磐田に在籍した3年半で自身の変化は

 チームのため、仲間のためにプレーできたことは自分にとってプラスだと思う。ヨーロッパ、日本でもこんなにフレンドリーなチームはないし、選手もすごくいいやつばっかりだった。そういう中でサッカーできたのは良かった。

 -名波浩監督との3年半を振り返って

 なかなかいない監督に出会えたと思う。よく選手を見ているし、本当にジュビロのこと、選手のことだけを考えてサッカーをしていると思う。そして、また親分肌で温かい一面もある。そういう監督の下でできたのことは、自分がもし今後、指導するのであればいいお手本になる。

 -ポーランドでの目標は

 毎試合ちゃんと試合に出て、結果を残すことがプロのサッカー選手だと思う。そういうことを求めながら、人生を楽しく生きていきたい。