J1鹿島アントラーズOBで元日本代表監督のジーコ氏(64)が17日、古巣のクラブハウスに激励に訪れた。

 茨城・鹿嶋市内の練習場にジーコ氏が姿を見せると、約700人集まったサポーターからは大歓声を起こり、練習途中の選手やスタッフらも握手などで歓迎した。

 教え子でジーコ魂を受け継ぐMF小笠原満男主将(38)は、真っ先に駆け寄り熱い抱擁。「わざわざ鹿嶋に来てくれたことがうれしい。どんなことがあっても勝利するために最善を尽くすことを教わってきた。『(リーグ戦は)今1位だけれども、常に勝ち続けること。最後に1位でないと意味がない』と今日も言ってくれた。年末に良い報告ができるようにしたい」。初めてジーコから直接、話を聞いた選手も多く、今後の活力も得て「そういうオーラを持った人」と感謝した。

 ジーコ氏は91年に鹿島の前身の住友金属に入団し、94年までプレー。Jリーグ創生期から、常勝軍団となった鹿島の礎を築いただけでなく、日本サッカーの人気、実力向上に努めてきた。鹿島のクラブハウスを訪問したのは、12年9月以来となり、ユース年代の練習にも顔を出して言葉をかけていた。