湘南ベルマーレ対横浜FC戦は、湘南がベルマーレ平塚時代の99年に経営再建のためにメインスポンサーから撤退して以来、18年ぶりに袖スポンサーとして復帰したフジタを記念した「フジタスペシャルデー」として開催された。

 この日は、前身の日本サッカーリーグのフジタとベルマーレ平塚で活躍したOBも駆けつけた。1988年(昭63)にフジタに入団し、98年までプレーしたGK小島伸幸氏(51)、92年にフジタに入団し、96年に鹿島アントラーズに移籍後、07年に湘南に復帰したDF名良橋晃氏(45)、92年にフジタに入団し、97年までプレーした岩本輝雄氏(45)の元日本代表の3氏がハーフタイムにトークイベントを開催した。

 小島氏は「ベルマーレらしく、2、3点とどこでも点を取りにいくサッカーをやってほしい」、名良橋氏は「これからも応援していきましょう」、岩本氏は「ぜひ、また優勝してJ1にいってください」とエールを送った。

 また、93年にJリーグ加盟を目指して戦い、JFL1部で優勝してJリーグ入会が承認された当時のユニホームを忠実に再現した、フジタ復刻ユニホームも限定販売された。フジタの奥村洋治社長、金子賜副社長、土屋達朗専務が復刻ユニホームを着用して、試合前に選手に花束贈呈を行った。

 奥村社長は、ゴール裏にサポーターが掲げた「いままでも これからも いつまでも ベルマーレはFUJITAと」の横断幕を見詰めながら「(湘南とフジタは)泣き別れた兄弟みたいなもの。また、ベルマーレを応援できるのは大感激。J1に昇格していただきたいと強く思います」とあいさつ。ゴール裏からは「フジタ、オレ!!」の大声援が送られた。

 18年は湘南にとって、フジタの子会社・藤和不動産サッカー部として創部されてから50年の、メモリアルイヤーとなる。【村上幸将】