J1ベガルタ仙台は13日、主将のMF富田晋伍(31)が、左太もも裏の肉離れで全治約8週間の見込みと診断されたと発表した。10日のホーム鳥栖戦で負傷した。

 チームの調子が上がっている中、不動のボランチの離脱は痛い。だが、チーム一丸となって乗り切る覚悟だ。

 MF奥埜博亮(28)は頼もしい。前線で先発出場した鳥栖戦は富田の交代後、ボランチに回った。今季はシャドー以外にも、ボランチもこなしてきた。「公式戦でも何回かやっている。最初と違って、練習でやってみて違和感なくやれている。ケガしたくてする選手はいない。どの選手も試合に出たい中で、ケガをしてしまう。晋伍さんの分も、というのはある。誰かが補うのが、チームだ」と固く誓った。

 ここ最近3バックの一角として先発する、MF椎橋慧也(20)も、準備を怠らない。「出られたら頑張りたい」。本来はボランチの選手で、ビルドアップ能力に定評がある。「鳥栖戦ではあまりビルドアップが出せなかった」と言うが、修正を目指す。また、鳥栖戦でゴールを挙げたMF野津田岳人(23)はボランチもこなせる。他には、副主将のMF藤村慶太(24)らが代役候補とみられる。