今季開幕戦で全治6カ月の大けがを負った清水エスパルスMF河井陽介(28)が、実戦復帰に向けて最終段階に入った。27日、清水三保グラウンドでの次節アウェー大宮戦(30日)に向けた練習に合流し、心境を語った。「やっぱり、サッカーは楽しいです。(チームに)必要とされる時に力を発揮したい。焦らずに調整していきます」。

 河井は開幕戦の2月25日、ホーム神戸戦で左アキレスけんを断裂した。地道なリハビリを経て、この日、11対11のミニゲームに入れるまでになった。本人いわく「まだ(思うように)動けない」。だが、中盤で長短のパスを繰り出し、小林伸二監督(57)に「河井が入ると、リズムが良くなる」と言わしめた。

 今季、河井は副主将を任されており、チームがJ1残留争いの中にいる状況を踏まえ、「1人1人の責任や細かいところを突き詰めて、練習中から危機感を持ってやりたい」と話した。【保坂恭子】